日立市移住ポータルサイト

「ひたちぐらし」車がなくても生活できるか?

今まで都会暮らしで、車を持っていなかった人が地方移住をするにあたり、車を取得するかどうかは大きな問題です。

東京などの大都市圏以外、「車がないと生活できない!」という地域は多く、移住案内で「車は必須です」とうたう市町村も少なくありません。
でも、「運転免許がない」「運転が苦手」「維持費がかかるのが嫌だ」「エコな生活をしたい」など、さまざまな理由で車を持たないで生活をしたい方もいますよね。

そういう方々が、日立市へ移住することは可能なのでしょうか?
今回は、市内における自動車以外の交通事情について、深堀りしていきたいと思います。


【最初に結論!】
十分に可能

日立市は、人口が16万人、各種企業や高校・大学もあり、他市からの通勤通学者も多いため、公共交通網もそれなりに発達しています。
常磐線の普通列車は、平均して20~40分間隔(朝の通勤時間帯は10~20分間隔)。都心の感覚のように「来た電車に乗る」とはいきませんが、次の電車は3時間後……というような路線ではないので、時刻表を確認してから行動すれば、乗り過ごして途方に暮れるほどではありません。

>【参考】常磐線日立駅時刻表[上り](JR東日本)
(普通電車の本数は、1時間におよそ2~4本です)

「駅近で、コンビニとスーパーマーケットまで徒歩圏内」という区域で住宅を探すことも十分可能ですので、車がなくても問題なく普段の生活を送ることができます。

(日立駅周辺のスーパーマーケット、コンビニエンスストア)

ただし、駅から遠くなるほど周辺に店舗や公共交通機関が十分にない地区が多いのも事実です。
日立市は一戸建ての住宅団地が多く、買い物はちょっと距離のあるスーパーへ車で……というスタイルが一般的。
車を持たない生活をするならば、ご自分のライフスタイルに応じた事前の場所選びは重要です。

通信販売やネットスーパーなどを利用すれば普段の買い物にはそれほど困らない世の中ですので、「あまり外出しない」「歩くのが好き」「人通りが多くないところがいい」という方であれば、駅や幹線道路から離れた地区を選ぶことも可能ですが、通勤通学が必須で、外出も多いとなれば、公共交通機関の利便性を重視した場所選びをすべきです。

いずれにしても、

・通勤通学はどうするか
・自分の生活に必要な施設や場所はどこなのか
・普段、生活の足としてどんな交通手段を利用するか

など、車を持たない生活では移住後の生活と移動手段の想定をしっかり行うことが必要となります。


ここからは、市内で日常の足として使える交通手段についてご紹介します。

【バスを使う!】

電車と同様、車に代わる交通手段となるのがバス。
実は筆者も普段、バスで通勤しておりますが、乗っているだけで行きたいところに連れて行ってくれるバス、とても便利です。

日立市に走るバスは2社あります。

>茨城交通バス(十王駅以南)
椎名観光バス(十王地区)

(日立市の北部にある十王駅から北が十王地区です)

幹線道路沿いはさまざまな行先の路線が集中しますので、必然的にバスの本数が多くなっています。
バスを日常的に利用するならば、本数の多い地区を選ぶといいですね。

>【参考】日立駅バス乗り場・時刻表
>【参考】常陸多賀駅バス乗り場・時刻表

バス専用道路で渋滞知らず! ひたちBRT

常陸多賀駅から南方面には、バス専用道路を走る「ひたちBRT」(茨城交通)が整備されています。

日立市内は特に通勤・退勤時間帯で国道6号線・国道245号線を中心に渋滞が発生しやすくなっており、自家用車や一般のバスはその影響を受けがちなのですが、ひたちBRTは、バス専用道路を走るため、渋滞の影響を受けることなく快適に目的地へ向かうことができるんです。

>【参考】ひたちBRT時刻表[常陸多賀駅発](NAVITIME)

2025年2月3日からは、平日の一部の便で運転手が運転をしない、自動運転営業が開始されました。
運転せずにどうやって走行や乗客の乗降を行うのか? ぜひ実際に乗って、体験してください!

>ひたちBRT(日立市ホームページ)
>ひたちBRT、2025年2月3日から自動運転開始!

ひたちBRTを含めた市内の茨城交通バスは、「いばっぴ」という専用のICカードのほか、タッチ決済機能のあるクレジットカード、又はPayPayなどでのQRコード決裁が可能なので、小銭の用意がなくても気軽に乗車できるのがありがたいですね。
※Suicaなどの交通系ICカードは使用できません。

>決済方法や乗り方の詳しい案内はこちら!(茨城交通)


【カーシェア・レンタカーで、好きな時だけ車を使う!】

「使用頻度が少ないから、車を持ちたくはない。でもたまには車を使いたい……」

そういうときは、最近注目されているカーシェアやレンタカーを利用するのもひとつの手です。24時間レンタル可能なセルフレンタカーもあり、車を持たない生活を補う手段として有効です。

一般的に「カーシェア」は、あらかじめ会員登録した複数人で車を共有すること、「レンタカー」はその都度申し込みをして対面で車を借りることを言います。

毎日のちょっとした買い物など短時間で高頻度に使いたいという時にはカーシェア、旅行などで長距離移動をするときはレンタカーのほうがお得となることが多いようですが、いずれにしても、頻繁に利用する想定でいるときは、店舗やスポットの近くに住みたいものですね。

(日立市内のレンタカー・カーシェアスポット)

>カーシェア・マップ茨城版


【自転車を使う……?】

車を持たない生活のよくある移動手段として、バスのほかに「自転車」がよく挙げられるかと思いますが、実は日立市、自転車生活には向いていません。

山と海に挟まれた日立市は、とにかく坂が多い!
2024年11月に第1回が開催された「日立シーサイドマラソン」の市内をほぼ一周するコースも、アップダウンの激しさに苦しむランナーが続出……。

シーサイドマラソンコース&アクセス
(歴戦のランナーを苦しめたコースのアップダウングラフをご覧ください)

自転車で保育園や幼稚園の送り迎えをするパパやママの姿は、平らな土地ではよく見かける光景ですが、日立市内ではほぼ見かけません。大変だから。

 日立市消防本部付近……標高31m
 日立市役所付近……… 標高42m
 日立総合病院付近…… 標高36m
 ニトリ日立店付近…… 標高66m

(このたった2.3kmの間に2回の急激なアップダウンが……※市内ひたすらこの繰り返し)

二輪に乗りたい場合はせめて原付バイクやアシスト付き自転車をおすすめします


いかがでしたでしょうか。

車を持たずに地方移住がしたい。海のそばで自然豊かなところに住みたい。でも、ある程度は移動に困らない生活がしたい。
日立市はそんなニーズに応えてくれるまちです。

ぜひ移住候補地のひとつに加えてみませんか?

<移動に便利、生活もしやすい!おススメ居住地区一例>

●日立駅まで徒歩5分。駅から各方面へのバスの本数も多く、コンビニも商業施設「ヒタチエ」も郵便局も図書館も海岸も徒歩10分以内。

パークナード日立とその周辺地区(日立市幸町・平和町付近)

●ひたちBRTでらくらく移動! 住宅地が多く、地域住人とのつながりも大切にできる。海へも徒歩圏内。周辺に商業施設はあまりないので、ネットスーパーなどを駆使するのがおすすめです。

>ひたちBRT大沼停留所(旧大沼駅)付近(日立市東大沼町、東金沢町)


【余談:日立市民の本音】

このように、日立市で車を持たない生活は可能ではありますが、やはり車はあったほうが便利です。

特に小さなお子さんがいらっしゃる場合には、「必須です」とお答えします。
日立市では、一戸建て住宅にはほぼカースペースがありますし、駐車場利用料が無料という賃貸住宅も多いので、車を持つことに対する障壁は大都市圏よりも低いと思われます。

車を持つことに抵抗がないならば、日立市での生活はより快適になること間違いなしです(渋滞は多いけれど)。

(掲載されている内容は、2025年2月現在の情報をもとにしています)

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